【最新】PS4の新作RPGおすすめ13選｜アクションRPG・シミュレーションRPG別の注目作と選び方

92 / 100 点 【総評】 本当に数年ぶりです。こんなに真面目に作られたゲームをプレイしたのは。 ヴァニラウェア開発のATLAS販売という事で、決して潤沢な資金では無かったとは思いますが、プレイヤーに向き合って作られた素晴らしい作品です。 キャラクタービジュアルはヴァニラという事で、「ドラゴンズクラウン」とほぼ同系統ですが、若干ポリコレに配慮したか、CEROを鑑みた感じがします。 それでも、随所随所ヴァニラ味があるキャラクターなので魅力的であり、その尖った部分をポリコレ（）に負けずに貫いた所は男気を非常に感じます。 ストーリーはPS1の傑作「FFタクティクス」を多く感じる部分が個人的にはありました。 ただし、そこまで暗い展開では無く、どちらかというと「ファイヤーエムブレム」や「オウガバトル」に近いかもしれません。 上記に記載した通り、往年の名作をシステム部分でも踏襲している部分が多いので、大きな目新しさというよりも「こういうので良いんだよ！」という作品です。 なので、基本的なゲームデザイン（システム構成）がしっかりしているので、美麗グラフィックや新規要素がちゃんと活きています。 【良い点】 ・SRPGの王道システムかつリアルタイムバトルで１つ１つの戦闘が楽しい ・キャラクターデザインが個性的かつ声優さんも頑張っている ・細かい点だが、戦闘に入るときに仲間側にセンターアングルカメラになり、そこからFE画面になる。これが結構臨場感があり、敵味方走って入場する演出は飽きさせない工夫 ・そこまでチュートリアルはくどくないが、最初の大都市までに粗方のクラスによる相性など理解しやすい ・「男塾」方式で敵将がどんどん仲間になっていくのが面白い ・敵の皇帝の声優が玄田哲章さん ・SRPGには珍しいオープンワールド方式で、レベルさえ上げればほとんどどこでも行ける ・攻撃モーションやエフェクトが非常に凝っていて、攻撃された方向に吹っ飛ぶ ・「ドラゴンズクラン」からの良い部分の継承でキャラクターモーションが多彩かつ非常になめらか ・フリーバートルステージがあるのが地味に良い ・とにかく音楽が素晴らしい。FFTを彷彿とさせる、編成画面で構成を考えている間も退屈しない ・マップギミックが豊富で、しかも結構影響が大きいので積極的に使いたくなる ・ほぼフルボイスなのだが、連続して同じセリフがあまり無く違和感が少ない ・スキップ機能がほとんどに実装されている。キャラモーションに拘っているのにエゴが無く英断 ・FFTの雷神シドを彷彿とさせる強キャラ「ジョセフ」が最初から居て、序盤はそんなに苦戦しない ・武具屋には各物品に在庫があり、一律同じ装備で作業的な感じが無い。これは最初イマイチかと思ったが、色んな街に行く機会も増えデメリットとは感じなく、構成の余地のメリハリになっている ・SRPGとして最も大事な”統一していく”感じがオープンワールドによってより強調されている ・「勲章ポイント」によって、次の構成のやりくりを考えるのが楽しい（ちゃちゃっとオレツエーにならない） ・キャラクター固有のスタータス上昇もレベリングであるが、装備品にも固有アビリティのあるものがあり、戦術性が増している ・戦闘の移動スピードが騎馬隊や騎士だと如実に違う（倍くらい変わる）。けっこうこういうステータスって空気だったりするけど、１小隊でのクラス構成が結構考えさせられる ・多分SRPGをけっこうやっている人は「TACTICAL」難易度がちょうど良い緊張感かもしれない。戦闘が始まる前ならいつでも難易度（しかも5段階）が変えられて、しかもデメリットも無いという親切さ ・オート戦闘なので、この手にありがちな、イチイチ行動選択するのが無くてテンポが非常に良い かと言って、デタラメかというわけでなく、アビリティに「条件」が付けられて、ある程度理想的な動きをしてくれる設定が出来る（これはちょっと慣れてないと複雑。FF12に若干近い） ・戦闘マップの拡大縮小がある（地味に便利）。ただし回転は出来ない ・固定キャラクター以外で雇用キャラクターも使える。しかもステータス上昇の傾向を選べる ・また細かい点だが、アイコンやカーソルにアニメーションが付いていて凝っている ・ファストトラベル出来る地点が非常に多い。かつ早い ・「ブレイブポイント」を使用して戦闘マップ上で様々な攻撃や効果を出す事が出来るので、これは結構戦局がひっくり返る様な事も可能なので面白い ・最序盤の「シーフ」最強じゃん。からの直後のイベントで「ハンター」の存在で打ち砕かれるクラス相性の大切さを知る 【改善希望点】 ・小隊が団子状になった時に、どの小隊が戦闘するか選べるのだが、これはちょっとプレイヤー有利過ぎるかもしれない。「チェンジ」ではなく、敵味方「連戦」システムにするともう少し戦略性に奥行きが出て良かったかもしれない ・戦闘結果が事前に分かってしまう。これはFFTなどでも期待値として採用されていたが、この作品の場合は、クリティカルやミスなどのランダム要素が一切無く、記載されている情報と全く同一の内容になっている（もしかしたら難易度が高くなると変わるかもしれないが）。ちょっとこれだと味気ない気もする。ただ「スキップ」による戦闘画面に移行しないで戦闘を終わらせる事も出来るので、大人数戦では役に立つがちょっと惜しいと感じる ・個々のキャラクターのバックグラウンドや感情変化がちょっと希薄。これはオープンワールドの弊害でもあるが、どこから進んでもストーリーの整合性が取れるように時系列があまり関係するような話はメインストーリーしかない。キャラクターが個性的なだけにもう少し深堀しても良かったかも。ちょっとした補いとして、キャラクターとの親密度があり特有の会話があるのだが、これもけっこうあっさりしている。特に主人公は結構苦労人なんだけど、あまり葛藤が無く、良くも悪くも”良い人”としての印象しかない。FFTのラムザやタクティクスオウガのデニムの様に、やはり戦争がテーマな以上はちょっと人間味がある所の描写があるもっとストーリーに奥行きが出て良かったかなとは思う ・解放後の村の復興に必要な素材がマップから分かるともっと良かった（まあ素材は結構手に入るのであまり気にならないが） ・個人的には、装備強化や上級〇〇などのハクスラ要素があれば最高だった ・改善というか、コンシューマーのみの販売なので是非Steamでも販売して欲しい（もう一回買うよ） ただ今の時代でPS4で販売してくれたのは本当に感謝している 【まとめ】 とにかくクラス・スキルが豊富で最初は中々付いていくのが難しく感じると思います。 FFTなどの様に1キャラクターで無双というのは、よっぽどレベル差が無いと難しいかもしれません。 ただそれが良くて、自分の中で色んな戦闘状況を考えて、「こういったユニットも無いと詰むな」とか「これ実は最強じゃね？」という自分なりに最適解を探すのがまさにSRPGの醍醐味を実現しています。 戦闘パートもボス戦以外は５～10分くらいで完了しますし、ダラダラと世界観の説明が長くて「はよ戦闘させろ」という事も無いので純粋にSRPGとして完成度は非常に高いです。 自分はSRPGが大好きで往年の作品は大体プレイしてきましたが、この作品はひとつの完成形だと感じました。新規IPでここまで事が出来るなんて本当に尊敬します。 愚痴にはなってしまいますが、「ドラゴンズ○グマ２」や「FFリ○ース」などちょっとガッカリ作品（しかも高額）が続いてので、この作品には助けられました。 しかもこれと言って大体的に宣伝等も行っていなかったように思いますが（自分の感覚的には）、これだけ口コミやレビューサイトで高評価に取り上げられるという事は、商業主義に走らずにちゃんと”楽しいゲーム”を開発した結果だと思います。 続編の期待の意味も込めて、今回は92点とさせて頂きました。 世界中のSRPG好きの方へ。買って92%後悔はしません。ぜひプレイしてみてください。 長文となりましたが、購入検討されている方々のご参考になれば幸いです。

（2018/3/31 クリアしました） 不満もありますがシステムに対する満足度が高いので、評価は星５のままです。 ＜良かった点＞ ・下記3/26時点でのレビューでも書いているようにシステムが親切。あの後で気付きましたが、ダンジョン内でもマップ画面で○ボタンを押せば脱出出来ますし、町の中では町のマップ画面で○を押せばその町の中のワープポイントに飛べます。 ・クエスト消化も最後までダレずに出来ました。難易度的に現時点では無理なものもあって全部消化出来た訳ではないですが、サブクエストをこなすにあたってのストレス要素が可能な限り排除されているのは良かったです。（サブクエスト周りがここまで親切なゲームは他に知りません。これで面倒なら他のゲームではたぶんやってられないかと） ・ストーリーは自分としては十分いい話でした。奇をてらうこともなく、飛び抜けて不快なキャラも存在せず、白雪姫とかそういった童話的な内容なので、それに素直に感動できるかどうかという好みの問題だと思います。 ・エンディングでいくつも出る一枚絵はとても良かったです。こういった本筋で描かれなかったことの補完的なモノをエンディングで出してくれると、長くてもきちんと見ようという気になります。 ・キングダムモードで素材が国民から納められるので、ツバクロクエストは納品系だけでも十分コインを稼げるようになっているのが良かったです。討伐系もやらされるとちょっと作業感が出てきますので。 ・進軍モードは個人的には可も無く不可も無くという感じです。マウスではなくパッドでの操作を前提にすると、あまり複雑には出来ないのかなと感じました。 ＜悪かった点＞ ・ストーリーに関わる内容で説明不足だったり。「え、それで終わり？」的なものがちらほら。今後DLCで補完されるのかもしれませんが、次回作ではソフト単体できちんと描ききって欲しいです。 ・自分の王国が上空からの俯瞰でしか見られないのが残念。他の町と同じような画面で実際に歩いて、発展を実感してみたかった。 ・敵の種類があまり多くなく、魔瘴気モンスターも通常モンスターの色違いで行動も同じ。 ・ダンジョンがほとんどコピペっぽくて短いものばかりなのが残念。 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－ （2018/3/26現在、6章まで進んでいます） 走る速度が遅い、戦闘で入手したモノが目に入りにくい（このため、知らない間に○○を持っていたということが起きやすい）など、システム面の不満はゼロではないのですが、それでも色々な箇所でユーザーに対する配慮が感じられるのでこれくらいなら許せるかなという気分に、自然となります。 まずセーブデータのロードからそれは感じられ、ゲーム起動から○ボタンを連打するだけで最新のセーブデータロード完了します。細かいことですが、セーブデータのロード時に「このデータをロードしますか？」でデフォルトのカーソル位置が「いいえ」になっていて、いちいちカーソル移動しないとロード出来ないゲームはかなり多いです。 そしてファストトラベル（テレポート）の行き先選択画面では、カーソルをいちいち合わせなくても△キーを押すだけで、プレイヤーが頻繁に行く事になるであろう自分の王国に飛べるようになっています。また、王国では城の玉座に座ることでキングダムメニューにアクセスできますが、王国内であれば城の外にいても△キーを押すことでキングダムメニューにアクセスできます。こういった「頻繁に使う項目に対するショートカット」があるのはありがたいです。 サブクエストはたくさんありますが、クリアすることで依頼主が自分の王国の国民になってくれるというメリットもあるので（全てのサブクエがそうというわけではない）しょうもないアイテムやはした金を貰うよりよっぽどやりがいがあります。また、アイテム納品系のサブクエではそのアイテムの入手場所が、特定モンスター討伐系のサブクエではそのモンスターがいる場所が追加情報として表示されるようになっています。（クエスト情報画面でOPTIONキーを押す） 他のゲームでは図鑑等でどこにある（いる）かを調べられるものもありますが、これはより直接的で分かりやすいです。そこまでするのかと好みが分かれるかもしれませんが、大半のゲームでサブクエストの類は面倒くさくてあまりやらない自分にとってはありがたい機能です。 またファストトラベルの話になりますが、町の中でも３～４カ所にファストトラベル出来るようになっているため、走る速度が遅い事に対する不満も致命的なものにはなっていません。世界のあちこちにもファストトラベル出来る場所があり、その密度もそこそこあるのでこれも許容範囲。（あくまで個人的な感覚なので、人によってはそれでもイライラするかもしれませんが） 町の複数あるファストトラベル箇所は、クエストの目的地のマーク表示でも目的地に一番近い箇所にマークが付く親切仕様です。 戦闘はモンハンみたいにガチのアクションは要求されず、予備動作が無いために密着しているとほぼ回避できない攻撃もありますが、ボス戦ではフニャを生かしたギミックがあるのでそこで変化を持たせているのかなと。シンボルエンカウントで敵がこちらを見つけたら積極的に追い掛けてきますが、こちらのレベルが相手より７～８くらい高ければ追い掛けてこなくなるので戦闘を回避出来るようになります。 まだまだ中盤くらいなので、また何かあれば追記したいと思います。

前作はプレイ済みです。 基本的に前作未プレイでも問題なさそうですが、前作キャラが序盤から登場するので、前作はプレイしておいたほうが楽しめます。 前作はスイッチ版があるのでそちらをプレイするか、時間が無い場合は、ストーリーがざっくり分かるアニメ版もあります（正直ゲームの方が楽しめると思います） 【シナリオ】 今作も渋谷を舞台とした死神ゲームでシナリオが進行します。 前作キャラであるミナミモトが何故参加してるかなどの謎が多く、先が気になる展開となっています。 また、キャラごとに特殊能力を持っており、それをうまくゲームという媒体に落とし込まれています。 【キャラクター】 癖の強いキャラが多いけど、魅力的なキャラも多いです。 特に味方キャラであるナギちゃんは、他の作品でもあまり見ない、オタク系女子で非常に濃いキャラになっています。（ダンガンロンパの山田一二三や、シュタゲのダルの女性版みたいな感じでしょうか？こちらは美人ですが。） 【演出・グラフィック】 会話シーンは、漫画のような吹き出しで進行していきます。 これがなかなか凝っており、動くマンガを読んでいるような気分になります。 また、渋谷のグラフィックもリアルで、マップも広く、歩いているだけで楽しいです。 買い物や食事、店員との友好度などの前作と同じシステムも用意されています。 【バトル】 バトルは、「3Dテイルズ」＋「ヴァルキリープロファイル」みたいな感じです。 HPゲージは味方共通なのと、バッジのクールタイムなどは前作と同じです。 各キャラにバッジを装備して、装備したバッジごとにボタンが割り振られます。 バトルはかなり爽快感があります。 また、シンクロ率という独自の要素もあります。（テイルズのコンボみたいな感じかな・・？） キャラ同士で攻撃を繋げればシンクロ率が上昇し、100%になったら強力な攻撃が放てます。 【BGM】 BGMは前作と同じくオシャレなボーカル曲が多く、渋谷の雰囲気ともマッチしています。（ペルソナ3～みたいな雰囲気です） 戦闘中もボーカル曲が流れます。ペルソナ3～系の曲が好きなら、間違いなく好きになると思います。 【不満点】 ・ロード時間がやや長め 戦闘に入る時や、マップを移動するときに入るロード時間が少し気になります。 ただ、他の3DのPS4のゲームなどと比べると全然早いです。慣れればそこまで気にならないと思います。 ・まだプレイ途中なので、他にも不満点が出てくると思いますが、そのときはまた追記しようと思います。 【総評】 完成度の高いアクションRPGです。 前作よりも格段に進化しているので、前作を楽しめたなら必ず楽しめます。 また、現代風の世界観が好きな人や、アクションRPGが好きな人にもオススメできるかと思います。

まず箱がでかい、手でさわさわしたくなる そして待望のps4の二作目、どれだけこの時を待ったことか みんな可愛いしアクション性も思ったより強く とても楽しいです満足度1000パーセントです このゲーム楽しスギィィィィィィィィ!!!!!

３日ほぼ徹夜でプレイしてシナリオ終わったので感想。 インフィニティーモーメントホロウフラグメントロストソング全てプレイさせて頂いたものです。 はっきりいうと私がプレイしたキャラゲーの中で紛れもなく一番面白かったです。 今作のバトルシステムはホロウフラグメントをアクションARPG要素を加えたようなものです。 私はホロウフラグメントをプレイして思っていた「このシステムでアクションがやってみたいなぁ」がこのホロウリアリゼーションで叶えてくれました。 ただゲーム馴れしていないと難しいかと思われます。最初に投げ出しそうな方も多分少なくないと思われますがそういう人は１章の最後までプレイしてみて下さい多分慣れますｗ キャラ育成もスキル熟練度制で、戦闘をすればするほどスキルポイントが溜まっていくという方式でかなりやりこみ要素が高いです。 アクション要素＋キャラ育成はキャラゲーのそれを遥かに凌駕しています。 マップもかなり広大で古城があったり集落があったりと次はどんなマップがでるのかとワクワクしました マップの広さはホロウフラグメントロストソングより広く数も多いと思います。 今作のストーリーについてですが前作のロストソングはアクションがおもしろかったもののストーリーが正直お粗末というレベルでした（レインはかわいいよレイン）というもので今作もそうなるんじゃないかと全く期待していませんでした。 というかSAOの世界観は好きで話自体はそれほと好きというわけではないです。 しかし今作の「AI」をテーマにした話で大変重厚で考えさせられるテーマになっていました。 赤ちゃんのような何も知らないAIが温かい環境で接しられあるいは劣悪な人物と行動をともにすればどうなるのか？大変面白かったです。 今作のオリジナルヒロインのAIがあるNPCプレミアちゃんに関してはSAOシリーズの人物で初めて感情移入してしまい涙していました。 もうプレミアちゃんが真のSAOのヒロインでいいんじゃないかな？というレベル 無料の大型アップデートでは約７０時間ほどの超ボリュームの大型アプデもでるそうなのでそこもとても楽しみです。 アクション部分とストーリーどれをとってもキャラゲー以上に満足させて頂いたので私史上初のキャラゲーのゲームで星5をつけさせていただきました。 SAOファンで買おうか悩んでいる方は絶対に「買い」の作品です。 SAOシリーズ知らない方にも自信を持ってオススメできる作品です！！ 次回作も期待しています！

ネプテューヌシリーズの新作として満足のいく内容だった。 過去シリーズではマップとして存在しなかったプラネテューヌやプラネタワーといった拠点周辺がやっと作られ、中を探索できるようになったのはとても嬉しい。そびえ立つビル群や中心のプラネタワーが遠くに見え、住宅街やオフィスビル、ゲーセンも用意されている。それだけでナンバリングでの前作に当たるVIIから大きな進歩をしている。 ダンジョンについては旧作の使いまわしをしていない事以外はいつものネプテューヌ。森・洞窟が多く、いつもよりダンジョン数が少ないこともあり使いまわし感は強いが、前述のプラネテューヌとラストダンジョンがシリーズファンからすると感動ものなので差し引きプラスで個人的には気にならない。 戦闘システムはやや挑戦的で不安だったが、実際に遊んでみたらテンポ良く進むので雑魚敵が苦痛にならなかった。味方同士でコンボを繋げていくことができれば攻撃が途切れないので強敵相手にも勝ちやすく、長々とレベル上げをしなくてもどんどん進められるのは嬉しい。ただし突き詰めると裏ボスも一瞬で倒せるコンボが出来上がってしまうのでちょっと難易度低めかな？とは感じた。 プレイアブルキャラは女神8名+ゲスト2名。レギュラーのアイエフ・コンパと新キャラのアンリ・マホは動かせるようにしてほしかった。後述のフォトモードで使えないのも痛い。アンリとマホは3Dモデルが用意されているのでアップデートで追加されると思いたい。 また、基本装備以外の衣装はなんとデジタルデラックス版の水着しか無い。パッケージ版を買った人にとっては衣装装備項目が現状無意味な存在になっている。こればかりは擁護しようがない。 ストーリーはmk2に近いシリアス路線で、主役となったネプギアのかわいさ、新キャラのマホ、アンリのキャラクターの良さ、そしてストーリーの意外性もあり非常に楽しめた。 本当にネプテューヌシリーズなのか？と思うぐらいには伏線も回収もしっかりしており、すっきりとしたエンディングで終わるので後味も最高。旧作ファンに向けた要素が多いため、新規ユーザー向けではないところは注意。少なくともmk2(Re,Birth2)だけでも遊んでからプレイしてほしい。 クリア後の追加要素であるハートフルフォトモードはキャラを好きに配置して写真を撮れるもの。 ネプテューヌシリーズはキャラゲーであるにもかかわらず今まではそういうものが無かったため、この追加は本当にうれしい。非常に素晴らしい追加要素ではあるのだが……プレイアブルキャラ以外は配置できない、キャラのポーズがほぼ戦闘用のもの、キャラの角度は横の向きしか調整できない（傾けたりはできない）など色々と惜しい。惜しいが初のフォトモードということで次回作での改善に期待したい。 表情を変えたり、アクセサリーを自由に装備できるのは良いところ。動きをフレーム毎に動かして固定することもでき、工夫次第で色々な撮影が楽しめるようになっているのでなんだかんだハマる。 総じて、細かい不満は無くはないが、シリーズファンなら間違いなく楽しめるちゃんとした新作だった。 特にストーリーに関しては全く文句のない出来だったため、最高評価を付けておく。

長文レビューになります。 原作セカンドストーリー、セカンドエボリューション両方ともクリア済みのプレイヤーです。 今回、ＰＶを見たときからずっと楽しみにしていて、予約して買いました。 １周目クロード編をやり込んで、隠しボス制覇まで遊びました。 キャラクターのドット絵が当時と変わっていないという所に批判をする人もいますが、個人的にはセカンドストーリーの物語は２Ｄで描かれるイメージが強いので、あえて変更されなかったのが良かったです。原作を遊んだ懐かしさが呼び起こされます。 実はキャラクターのドット絵は変わっていないように見えて、手直しがされているようです。恐らく現代版の背景に馴染むように色合いなどが変えられて、ドット絵が打ち直されています。 ボーマンのドット絵などは原作と比べてみると靴の色が違ったりして、色合いが違うのが分かりやすいです。この点からも、原作の雰囲気を壊さないように作り直した制作陣の心遣いが伝わってきます（ただ、直すならノエルの耳も何とか直してほしかったですが……笑）。 シナリオは原作からほぼ変わらず。セリフもほとんど修正されていません。会話の間合いなんかも当時の雰囲気そのままです。ただ、テンポがかなり良くなっています。原作だと「……」という吹き出しがノンビリ表示され、しかもそれが頻繁に会話に入ってきてかなり会話イベントのテンポが悪かったのですが、「……」の表示がかなり早くなり、しかも会話もボタン連打で早送りできます。 イベントもＲ２を押し続けると２倍速で送れるようになり、ＯＰＴＩＯＮボタンを押すとイベント自体をスキップできる機能も追加されました。イベントをほぼカットして進めるので、ゲーム開始時のリセマラや周回プレイなど、やり込み勢もニッコリの仕様になったと思います。 戦闘バランスも調整されており、原作で強かった技が弱くなっていたり、逆に原作で日の目を浴びなかった技やキャラクターが強化を受けていたりして、新たな遊び方を探すのも面白いです。原作以上にキャラを強化できる追加要素もありました。 そして何より、このゲーム一番の特筆すべき点は、徹底したユーザービリティです。分かりやすく言えば、「プレイヤー目線になって、どれだけ遊びやすさを追求できるか？」という点が、とんでもなく考え抜かれていることに驚きを隠せませんでした。 １．何よりもまず、ＵＩ（ユーザーインターフェイス）が洗練されている点 今作のゲームシステムはかなり複雑なのですが、それを分かりやすく直感的に操作できるように考えられています。正直、ここまでユーザーの快適さを追求したゲームを私は他に知りません。複雑なメニュー項目は整理され、何がどこにあるのかも分かりやすいです。 このゲームの目玉は、アイテムを自分たちで制作するシステムなのですが、そういった複雑なシステムが故に、だいたいどこか不満が残るＵＩになりがちです。が、このゲームはとにかくどこに何があるのかが分かりやすいと思います。これはプレイしてみないと分からない快適さかもしれません。 ２．全体的に動作がものすごく早くてストレスを感じにくい ここにもかなりこだわりを感じました。私はＰＳ４版なので、一世代前のゲーム機でプレイしています。ＰＳ４とＰＳ５で同時発売しているタイトルは、どうしてもＰＳ４の方が処理速度が遅いので、ロードがもたついたりするのが当然なのですが（恐らくＰＳ５を基準に作っていると思われ）。 でもこのゲームはＰＳ４でもロードがかなり早いのです。ＳＳＤを積んでいるわけでもないＨＤＤの機体でプレイしても早いです。例えばメニュー画面を開こうとすると、画面が暗転して２～３秒して表示されるなんていうゲームは多いですが、このゲームはメニューを開くのが一瞬です。しかもメニュー項目の切り替わりももたつきがほぼ無く、あっという間に行きたい項目に辿り着けます。たったこれだけのことでもできないゲームが多いので、素晴らしい点だと思います。 アイテム作成ももちろん失敗が伴うシステムなので、何度もリセマラが必要な場面も出ます。そんなときも爆速でロードしてくれるので、ストレスがかなり軽減されています。 戦闘に突入するとき、戦闘が終わってマップ画面に戻る時、マップ上で移動してマップが切り替わる時など、あらゆる場面で早いです。 ３．ほか数々のストレスフリーな点 ・戦闘に負けても無制限にその場からすぐ再戦できます（ボス戦でも関係なし）。メニューを開いて準備し直すこともできます ・ファストトラベル機能を搭載していて、一度行ったマップやセーブポイントまで一瞬で飛べます（イベント上移動が制限されている場面を除く）。これにより、一瞬で全回復できるダンジョン内のセーブポイントに飛んで元のマップにすぐ戻ってくることで、宿屋に行くよりも早く、しかも無料で全回復できます（宿屋の存在意義が……）。 ・原作では発生しているかどうか自分で探し回らなければいけなかった、期間限定イベントやプライベートアクションが、ファストトラベル項目に分かりやすく表示されるようになり、見逃してしまうことが減った ・ランダムエンカウントからシンボルエンカウントに変更されたことで、戦いたくないときは戦闘を避けられるようになった。さらにモンスターが寄り付いてこなくなるスキルシステムも存在する ・パーティ全体のレベルが上がって格下になったモンスター相手なら、あるスキルを解禁することにより、戦闘しなくてもシンボルに近づくだけで勝手に倒せて、しかも経験値もお金もまんま入ってくるという、戦わずにレベル上げができるようになった。これによってダンジョン内を歩き回るだけでレベルがどんどん上がっていくようになった（今作から入った初心者のための救済措置？） ・アイテム作成が原作と比べて爆速になった。しかも一度に最大１０個まで複数作れるようになったので、アイテム作成にかかる時間が大幅に減った など、挙げればもっとキリがないのですが、これらはプレイして分かった良い点の一部です。 もちろん、ゲーム全体としてみれば良い点だけではなく、残念だった部分も存在します。ですが、良い部分が圧倒的に目立っているので、あまり残念さは目立たず、気にならないことが多いです。 原作プレイ者ももちろん、今作から入る方にもオススメできるゲームです。懐かしいドット絵のキャラクターが好きな人などにも良いと思います。そこに最新の技術で作られた３Ｄ背景が意外なまでにマッチしていて、思った以上に美しいビジュアルになっています。 これを制作してくれたジェムドロップさんには、改めて開発力の高さを感じさせられました。素晴らしいと思います。これからも良いゲームをもっと作ってほしいです。買いますから。 世のゲームクリエイターたちはこのゲームをリメイク作品の教科書として、ぜひ買って遊んでみて、勉強材料にしてほしいです。本当に勉強になると思います。 では長文失礼いたしました。